アジェンダ94号(特集:気候危機をどう止めるか)
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アジェンダ94号(2026年秋号)
特集 気候危機をどう止めるか
A5判 98頁 2026年9月25日発行
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8月の氷河崩落に起因する中国・ネパール国境地域での大洪水・土石流は世界に衝撃を与えましたが、国内外各地で気候危機の進行を示す災害が今年の夏も頻発しました。気候危機を食い止めるにはもはや一刻の猶予もありません。今号では地球規模の気候変動対策、特にパリ協定で合意された「1.5℃目標」をはじめとする温室効果ガス排出削減の現状や課題を概観し、化石燃料依存からの脱却を訴えています。そして再生可能エネルギーへの転換が急速に進む世界の流れに大きく取り残される日本の政治の現状に警鐘を鳴らしています。また化石燃料依存のリスクが2月以降のホルムズ海峡危機で改めて顕在化しましたが、そこで問題になったナフサープラスチックをめぐる問題についても、環境汚染と気候危機の観点から取り上げています。
そして、気候危機対策になり得ない原発依存を強める日本政府を批判しつつ、各地で進められている市民の取組みを紹介しています。今号では<若者気候訴訟>や、地域から市民による気候対策と民主主義の再生を図る「気候市民会議」、さらにソーラーシェアリングについて取り上げました。また、首都圏をはじめAI利用の急拡大に伴う電力需要の急増を見越したデータセンターの建設ラッシュが起きていますが、その問題点を住民の立場から取り上げました。
【サブ特集】として、軍事化に抗し平和を訴える沖縄から、ひめゆり平和祈念資料館館長の普天間朝佳さんと、与那国島の自然と共に生きる会代表の高橋千恵さんのお二人のインタビューも掲載しました。
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■グラビア
気候危機に立ち向かう世界の人々
国際環境NGOグリーンピース
■コラム
気候危機・気象災害の深刻化を前にして
【特集】
■田中 十紀恵(気候ネットワーク)
気候危機の時代に、私たちには何ができるか
■飯田 哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
太陽光と蓄電池を抑制しながら電力不足で国民を脅す国の矛盾
―文明史的エネルギー大転換から取り残される日本
■平井 ナタリア 恵美(国際環境NGOグリーンピース・ジャパン)
深刻化するプラスチック汚染と脱プラスチック社会への道
■インタビュー
横山 椋大さん (若者気候訴訟原告)
「私たちの未来を奪うな ― 気候危機は人権問題 ― 温室効果ガス排出削減の履行を求める<若者気候訴訟>」
■レポート
地域社会における気候変動対策― 市民の声でつくる気候政策 ―(青木 ゆうな 100% for the C)
■レポート
ソーラーシェアリング 「望ましさ」に揺れる解決策
―『ソーラーシェアリングフェスティバル〜第4回全国大会〜』に参加して(進藤天真 100% for the C)
■インタビュー
堤崎 栄造さん(巨大データセンターから住民の暮らしと環境を守る市民の会)
「コストより市民の安全を大切に」
■書評
『気候民主主義 次世代の政治の動かし方』(三上直之 著)
【サブ特集 沖縄から】
■インタビュー
普天間 朝佳さん(ひめゆり平和祈念資料館館長)
「戦争からさらに遠くなった世代」に「ひめゆり学徒隊」の思いを届け続けたい
■インタビュー
高橋 千恵さん(与那国島の自然と共に生きる会代表)
「与那国の自然の価値をもっと知ってほしい」
【特集外】
■寄稿
青柳純一(金起林記念館共同代表)
韓国市民社会と学びあう日本市民(17)
韓国の変革的中道と「平和・共存体制」―「戦争・対立」から「終戦・和解」へ
【連載】
■康玲子
時代の曲がり角で
第82回 在外被爆者は今も
■舘明子(アジェンダ会員)
アジェンダ的 つれづれ 気まま(18)
■コミックアジェンダ
第57回 『龍と苺』 作:柳本光晴
■西尾幸治(本誌編集員)
「ラテンアメリカの現在」(番外編)
キューバ―二つの危機の間に見える光の行方
【挿絵】姜花瑛