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アジェンダ第86号(特集:デジタル化の功罪)

¥660 税込

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【『アジェンダ』86号(2024年秋号) 特集:デジタル化の功罪】
定価660円(本体600円+税10%)

「遅れている」と言われてきた日本でも、コロナ禍を契機に「デジタル化」が急速に進んでいます。政府はその「司令塔」として2021年に首相直属のデジタル庁を発足させ、「デジタル化によって経済も成長し、社会課題も解決する」という「バラ色の未来」をくり返し語っています。確かにインターネットやスマホの普及などによって、いつでもどこでもさまざまな情報を瞬時に伝えあうことができるようになり、以前とは比べ物にならないほど生活上の利便性が高まった面はあります。しかし他方では、日々、膨大に生み出されているデータをめぐってさまざまな問題も生じています。
今号では、今年12月に迫る現行保険証の廃止―マイナンバーカードとの一体化問題や、経産省主導で進められている教育現場のデジタル化について具体的に取り上げながら、「デジタル化」が意味するものを明らかにしています。また、情報産業―ビッグテックが「サイバー領域」で現代の戦争に大きく加担していることに対し、私たちのライフスタイルを変えることからの抵抗を呼びかけています。
さらに、視点を変えてエネルギー問題の観点からもデジタル化の限界性を指摘するとともに、デジタル化を先行させてきた中国の現状を、「民主主義」の観点から検証しています。
その他、巻頭グラビアでは青森・下北半島の核施設について写真と文で紹介しています。


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【今号の内容】

グラビア 青森・下北半島に核はいらない
コラム 2024年8月・広島で

<特集>
●黑田 充(自治体情報政策研究所)
マイナンバーカードの保険証利用とプロファイリング

●インタビュー 児美川孝一郎さん(法政大学キャリアデザイン学部教授)  
「経済の論理を優先した教育のデジタル化と子どもたちの学び」

●小倉利丸(JCA-NET)
サイバー領域の戦争とはどのようなことか  

●尾崎雄三(縮小社会研究会 理事)
デジタル社会とエネルギー問題

●梶谷 懐(神戸大学大学院経済学研究科教授)
現在の中国社会のデジタル化と「民主主義」について考える  

●書評『デジタル・デモクラシー  ビッグ・テックを包囲するグローバル市民社会』 
●書評『デジタル社会の罠  生成AIは日本をどう変えるか』  
●特集解題       

<特集外>
●青柳純一(金起林記念会共同代表)
韓国市民社会と学びあう日本市民(9)  
「アベ政治の検証」に向けて―「朝鮮停戦体制」の終末期を生きる 
 
●映画評  「関心領域」  (監督 ジョナサン・グレイザー)

●レポート  祝園ネット 夏の大学習会&ピースパレード   

<連載>
●康玲子    時代の曲がり角で  
第74回 在日コリアン女性が直面する複合差別 
●大橋さゆり   弁護士Oの何かと忙しい日々  
第54回 「性犯罪規定が被害者からの視点に変わった」 
●舘明子    アジェンダ的 つれづれ 気まま(11)  
●西尾幸治(本誌編集員)  ラテンアメリカの現在  第14回  
「メキシコ 大統領選挙とジェンダー平等」   
●コミックアジェンダ  第49回  CREWでございます!

<挿絵>  姜花瑛

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