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アジェンダ第82号(特集:持続可能な経済・社会とは?)
¥660
【『アジェンダ』82号(2023年秋号) 特集:持続可能な経済・社会とは?】 2023年9月15日発行 A5判 96ページ 定価660円(本体600円+税10%) 日本の総人口が減少に転じてから約15年が経ち、少子高齢化―生産年齢人口の減少も進んでいます。深刻化する「人手不足」の中で、日本経済は90年代後半以降「長期停滞」を続け、格差と貧困が著しく広がり、この間は急激な「物価高・円安」も加わって人々の生活を苦しめています。ところが国・地方自治体の財政赤字の累積は膨らむ一方で、既にGDPの2倍を超え、人々は福祉制度はじめ日本の社会・経済の「持続可能性」への不安と、こうした状況をもたらしながら「自己責任」を私たちに押し付ける政府への不信感を強めています。今こそ将来の日本のあり方を一人ひとりが深く考えるときです。 今号では国連で採択されたSDGsや日本経済の分析のほか、食料・農業問題、在日外国人と特にその子どもたちの状況、「少子化」に関する考察や、「AI化」をめぐる問題、「リニア中央新幹線計画」など、考えるためのきっかけになるテーマを取り上げました。 ・・・・・・・・・ グラビア 被害者の痛みを心に刻み戦後補償の実現と非戦の誓いを 岡まさはる記念長崎平和資料館 コラム 〈もうひとつの9・11〉 軍事クーデターから50年 <特集> 古沢広祐 持続可能な社会経済をどう実現するか ― SDGs(大衆のアヘン?)を変革の妙薬に ― 山家悠紀夫 「長期停滞」と「物価高・円安の進行」 ~2つの難題を抱える日本経済 その背景と対処策を考える~ 松平尚也 問われる世界の持続可能な農業 インタビュー 中森俊久さん 「外国にルーツを持つ子どもたちへの人権保障を!」 谷野隆 「AI化」は社会の持続可能性を高めるのか? 藤井悦子 少子化問題を考える 解説 「リニア中央新幹線」計画はただちに撤回を! 書評 『科学と資本主義の未来〈せめぎ合いの時代〉を超えて』 広井良典・著 <特集外> 寄稿 青柳純一 韓国市民社会と学びあう日本市民(6) 再論・「朝鮮停戦体制を終戦・平和へ」 映画紹介 「大コメ騒動」本木克英 監督 レポート 7/30『アジェンダ』創刊20周年記念イベント <連載> 康玲子 時代の曲がり角で 第70回 「地球を沸騰させないために」 大橋さゆり 弁護士Oの何かと忙しい日々 第52回 「トランスジェンダー入門」のおすすめ 西尾幸治 ラテンアメリカの現在 第12回 「新自由主義はチリで始まり…」、闘いは続く コミックアジェンダ 第45回 SLAM DUNK 挿絵 姜花瑛・たまりん
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現代日韓60年史 ―朝鮮停戦体制を終戦・平和へ
¥1,320
「現代日韓60年史 ―朝鮮停戦体制を終戦・平和へ」 青柳純一 著 本書は、「植民地支配の歴史」を異なる立場から共有する隣国・韓国の歴史を併記して対比させ、国際情勢の変化にも留意しながら、現代日本社会の特徴や性格、変遷過程を歴史的に明らかにするものである。時期区分としては1960年前後を「現代日韓史」の起点と位置づけ、植民地期を含むそれ以前を「前史」、米ソ冷戦体制下を第Ⅰ部、冷戦体制解体後を第Ⅱ部としている。そして今日に至る「現代日韓60年史」の基軸として1953年の朝鮮戦争の停戦協定後に形成された「朝鮮停戦体制」という概念を新たに導入し、それが90年代以降は米ソ冷戦体制に代わって南北分断体制を補強する役割を担ってきたこと、これを「終戦・平和体制」へと向かわせることが現代の私たちの課題である。「補論」として「「安倍・改憲派と統一教会」20年史」、「ウクライナ戦争と朝鮮停戦体制」を収め、「安倍国葬」をめぐって噴出した問題の今日的重要性も強調している。 【青柳純一 プロフィール】 1949年東京生まれ。東北大・大阪外大・大阪教育大で学び、高校・大学講師を経て、1990年より韓国の光州・釜山・全州の大学で14年間の教員生活。帰国後は、翻訳家として盧武鉉大統領と白楽晴教授の著作を翻訳し、紹介する。訳書は20冊程度。主な著書は、『韓国民主化100年史』(新幹社、2019年)『被ばく者差別をこえて生きる』(三一書房、2014年)。監訳書に『百年の変革 三・一運動からキャンドル革命まで』(白永瑞編 法政大学出版局 2021年)など。なお、季刊雑誌『アジェンダ 未来への課題』には「韓国市民社会と学びあう日本市民」を連載中。 【目次】 はじめに 前史Ⅰ 近代日本と朝鮮・東アジア 前史Ⅱ 現代日韓関係への移行過程 〔第Ⅰ部〕 米ソ冷戦体制下の日本と韓国 1.現代日本の確立 2.「市民自治体」の萌芽 3.自民党内の派閥抗争 4.戦激化から脱冷戦へ 5.米ソ冷戦体制の解体 〔第Ⅱ部〕 冷戦体制崩壊後の日本と韓国 1.「自社共存」体制の解体 2.「日韓パートナー」関係の萌芽 3.自公連立政権の確立 4.自民党の世襲政権 5.民主党中心の政権 6.安倍・改憲派政権の確立 7.安倍・改憲派政権の崩壊 補論1 「安倍・改憲派と統一教会」20年史 補論2 ウクライナ戦争と朝鮮停戦体制 むすびに A5判 150頁 2023年7月27日 発行 定価1320円 (本体1200円+税10%)
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アジェンダ第81号(特集:朝鮮・東アジアの平和のために)
¥660
【『アジェンダ』81号(2023年夏号) 特集 朝鮮・東アジアの平和のために】 2023年6月15日発行 A5判 定価660円(10%税込) 『アジェンダ』創刊号で「朝鮮半島と日本のいま」を特集してから20年。現在の東アジア、特に朝鮮半島と中台関係をめぐる「戦争と平和」の問題について、これまでの歴史と現状のポイントを押さえつつ、今後の私たちの課題を特集しました。ウクライナ戦争を背景に軍拡競争が激化する東アジア情勢を転換するうえで、日本社会の国内的・対外的あり方を変えることは非常に大きな意味を持っています。そこでまず、かつてのアジアへの侵略・植民地支配の加害の歴史と、その反省もなく戦後に引き継がれ続けている入管体制・入管法の問題について在日コリアンや、フィリピンからの移住者の問題などを取り上げました。また、沖縄・南西諸島で進む「軍事要塞化」の現状とそれに抗する反戦・平和の闘い、朝鮮の核政策に対する考え方、中国経済・社会の現状、台湾に関するレポート、日韓関係などとともに、核兵器と軍縮教育の重要性も取り上げています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【グラビア】台湾に触れる旅 写真と文 藤井悦子(本誌編集員) 【コラム】核廃絶に背を向けたG7広島サミット 【特集】 ●インタビュー 沖本裕司さん(沖縄県八重瀬町) 「沖縄の政治的自立と、南西諸島の非軍事化・非武装中立地帯化を!」 ●田中宏(一橋大学名誉教授) 朝鮮・東アジアの平和のために―日本の足元から考える ●藤本伸樹(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター) 途上国からの搾取的移住労働をなくすために―1980年代から連なる課題を考える ●森 類臣(摂南大学国際学部特任准教授) 朝鮮半島政策を考える―現状と課題― ●梶谷 懐(神戸大学大学院経済学研究科教授) 「内向き志向」を強める中国経済・社会とその課題 ●駒込 武(京都大学大学院教育学研究科教授) 自主講座「認識台湾」参加の呼びかけ ●レポート 藤井悦子(本誌編集員) 「台湾に触れる旅」で感じたことー台湾は中国の一部なのか ●解説 ASEANの「インド太平洋構想」について ●中村桂子(長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授) 核兵器に頼らない安全保障に向けて─軍縮教育の重要性─ ●特集解題 【特集外】 ●寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会と学びあう日本市民(5) 朝鮮停戦体制と二つの日韓合意 ●映画評 「夜明けまでバス停で」 ●レポート 『アジェンダ』創刊20年連続講演会 第7回 ウクライナの人々の想いを聴く 【連載】 ●康玲子 時代の曲がり角で 第69回 「日韓関係の未来へ」 ●大橋さゆり(弁護士) 弁護士Oの何かと忙しい日々 第51回 日本では、なぜ難民が認定されないのか? ●舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ 気まま(7) ●コミックアジェンダ 第44回 パリピ孔明 【挿絵】姜花瑛・たまりん
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アジェンダ第80号(特集:STOP! 原発・気候危機Ⅱ #原発推進GXにNO!)
¥660
【『アジェンダ』80号(2023年春号) 特集 STOP! 原発・気候危機Ⅱ #原発推進GXにNO!】 2023年3月15日発行 A5判 定価660円(10%税込) 岸田政権は、グリーン・トランスフォーメーション(GX)を掲げて「原発回帰」の姿勢を鮮明に打ち出しました。これは甚大な犠牲の上に得たはずの、東電福島第一原発事故の教訓を捨て去る暴挙に他なりません。 今号では、日本の原発について、汚染水の海洋放出を強行しようとしている福島第一原発の廃炉作業の現状や、子ども脱被ばく裁判、福島・浜通りで進む「復興事業」=「イノベーション・コースト構想」の問題点を取り上げました。また竣工延期を26回もくり返す再処理工場はじめ青森県に集中する原子力施設の近況や、島根原発再稼働に反対する広島市民の運動を紹介しています。さらに気候危機の現状とこれを食い止めるための取り組みや、世界で急速に進む再生可能エネルギーの普及から取り残されている日本の現実についても取り上げました。そして、脱原発を進めることこそが、脱石炭火力と並ぶ最も有効な気候危機対策であることを明らかにしています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【グラビア】民意を無視した女川原発2号機の再稼働を許さない! 舘脇章宏 【コラム】ウクライナ戦争1年とG7広島サミット 【特集】 ●松久保肇(原子力資料情報室・事務局長) 政府のGX=原発活用方針の誤り ●田浦健朗(気候ネットワーク事務局長) 深刻化する気候危機にどう取り組むか ●<資料> 世界の主な異常気象と被害(2021~2022) ●飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長) 文明史的なエネルギー大転換から取り残される日本〜反転の突破口は地域からの挑戦 ●伴英幸(原子力資料情報室共同代表) 見通しの立たない福島第一原発の廃炉作業 ●和田央子(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会) 福島で何が起きているのか イノベーション・コースト構想のまやかし ●水戸喜世子(子ども脱被ばく裁判の会 共同代表) もうこれ以上被ばくさせるな!「子ども脱被ばく裁判」 「子ども人権裁判」部分の判決を受けて ●山田清彦(核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団 事務局長) 青森県の原子力施設の近況 ●溝田一成(島根原発再稼働とめよう連絡会) 広島から島根原発再稼働とめよう行動 ●レポート 福島原発被ばく労災損害賠償裁判に参加して(7) ●レポート チェルノブイリ・フクシマ京都の集い フクシマからの訴え ●レポート 司法の責任とは何か―私が原発を止めた理由 樋口英明元裁判長 京大講演会 【特集外】 寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会と学びあう日本市民(4) ウクライナ戦争一年、東アジアを思う 【連載】 康玲子 時代の曲がり角で 第68回 脱原発の誓いを新たに 舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ 気まま(6) コミックアジェンダ 第43回 異世界猫と不機嫌な魔女 【挿絵】姜花瑛・たまりん
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アジェンダ第79号(特集:「公教育」をどうするか)
¥660
【『アジェンダ』79号(2022年冬号) 特集 「公教育」をどうするか】 2022年12月15日発行 A5判 定価660円(10%税込) 学校をはじめとする「公教育」の現場は近年、大きな変化を余儀なくされています。社会全体に広がった新自由主義的施策に加えてコロナ禍の影響は非常に大きく、例えば前倒しで実施された「GIGAスクール構想」への対応において教育産業がどんどん現場に入り込み、「公教育の市場化」が急速に進んでいます。さらに「個別最適化された学び」が強調される中で「自己責任論」や「教育投資論」が強化され、学校現場での「分断と排除」も広がっています。しかし、これに対処する教員は、コロナ禍でこれまで以上に過労死ラインを優に超える多忙を極め、どこも深刻な人手不足が常態化しています。今号では、こうした学校教育の現場の状況の変遷を改めて検証しながら、こうなってしまった原因を探り、すべての子どもに平等に保障されるべき「公教育」に求められているものは何か、それを達成するために必要なものは何かを考えます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【グラビア】対決より対話こそ 日米共同統合演習キーン・ソード23~台湾・中国にもっとも近い与那国島から~ 【コラム】軍拡競争を止めるために 【特集】 ●インタビュー 児美川 孝一郎さん(法政大学キャリアデザイン学部教授) 「市場ベースではない形の多様性こそが対抗軸になる」 ●桜井 智恵子(関西学院大学人間福祉学部教授) 子どもの「ニーズ解釈の政治」―学力向上と支援の完結型体制 ●西嶋 保子(日本教職員組合 労働局・女性部長) 公立学校教職員の現状 ●インタビュー 小鍜治 啓さん(京都府教職員組合 執行委員長) 「教員の労働状況はあまりにも過酷です。公教育を守るために教育予算を増やして、残業手当を支給し、正規の教職員を増やすべきです。」 ●インタビュー 伊賀 正浩さん(小学校教員) 子どもたちの間に分断と排除が進行する学校で、教員が多忙で時間がないことが一番の問題です。 ●杉田 真衣(東京都立大学) 教師は貧困問題にどう取り組んできたか ●書評『日本の教育 どうしてこうなった? 総点検・閉塞30年の教育政策』 ●特集解題 【特集外】 ●寄稿 青柳純一(金紀林記念会共同代表) 韓国市民社会と学びあう日本市民(3) 「岸―安倍三代と統一教会」六〇年史 ●丸野佳代(アジェンダ会員) ドイツからの通信「ドイツの脱原発はいつになるのでしょう?」 【連載】 ●康玲子 時代の曲がり角で 第67回 「性教育、この大切なもの」 ●大橋さゆり(弁護士) 弁護士Oの何かと忙しい日々 第50回 外国人労働者家庭の子どもと教育のこと ●農ある暮らしの作り方 第8回 カゲールさん 「着るものも自給できる! 糸紡ぎ教室の先生の話」 ●舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ 気まま(5) ●コミックアジェンダ 第42回 税金で買った本
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軍拡・改憲は、 いま必要か?
¥300
軍拡・改憲は、いま必要か? 京都憲法会議 編 2022 年 11 月 3 日発行 A5 判 48 頁 平和憲法をめぐる状況が極めて厳しいなかで、7 月の参議院選挙を迎えることになり、憲法改悪阻止京都各界連絡会議(京都憲法会議)として、参議院選挙の争点が改憲・軍拡の是非にあること、改憲・軍拡を進めても人々を幸せにしないことを広く訴える必要性を痛感しました。そこで、3 月 15 日から 15回にわたって、『京都民報』に「いまなぜ? 改憲論議」を連載することになりました。本ブックレットは、この 15 回の連載論稿に加筆修正を加えるとともに、一定の体系性をもたせて編集したものです。改憲をめぐる重要な論点を一通り扱っていますので、学習会などでご活用いただけると幸いです。(「はじめに」より) ※京都憲法会議・・・1965年に創設され、これまで京都にて憲法を守り生かそうとの論陣をはり、活動。いま、改憲・軍拡の動きが強まるなか、所属する法律学・政治学の教員・研究者と弁護士が中心になって本ブックレットを作成。 【本書の構成】 1.憲法を簡単に変えてはいけない理由 2.憲法改正国民投票法の問題点 3.「海外で戦争する軍隊」にひた走りする自衛隊 4.「反撃能力」―敵基地攻撃能力保有の危険性 5. <自民改憲4 項目>自民党の9条改憲論批判 6. <自民改憲4 項目>緊急事態条項の創設(1)立憲主義の破壊、人権保障の停止も 7. <自民改憲4 項目>緊急事態条項の創設(2)議員の任期延長の問題性 8. <自民改憲4 項目>緊急事態条項の創設(3)人権を抑圧した歴史 9. <自民改憲4 項目>私学助成が違憲だから? 10.<自民改憲4 項目>「合区」解消のための改憲論とは? 11.日本維新の会の改憲論 12.国民民主党の改憲論 13.ひとびとの生活を無視した経済政策は、日本国憲法とは無縁 14.日本国憲法とジェンダー平等 15.気候危機対応に改憲は必要か? <資料> 日本国憲法 <資料> 自民党 改憲4 項目案(「条文イメージ(たたき台素案)」)(2018 年)
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アジェンダ第78号(特集:9条改憲は何をもたらすのか?)
¥660
【『アジェンダ』78号(2022年秋号) 特集 9条改憲は何をもたらすのか?】 2022年9月15日発行 A5判96ページ 定価660円(10%税込) 今号では、ウクライナ戦争を受けてさらに加速されようとしている9条改憲をめぐる主な動きを特集しています。東アジアでは近年、米中対立の下で軍拡競争が激しさを増し、気付かぬうちにすでに「戦争前夜」のような状況を呈しています。その中で日本もまた、特に第二次安倍政権以降、自衛隊をより実戦的な部隊へと転換させ、同時に、日米同盟の強化=自衛隊を米軍の「一部化」させて、東アジアの軍事的最前線に立たせようとしています。こうした情勢について、安倍「国葬」や旧統一教会の問題を含む国会情勢、自衛隊の現状とともに、改憲を許さない市民運動の今後の課題について取り上げています。また、海外の難民支援の現場経験から9条の意義を訴える論考、「戦場」にされようとしている台湾や沖縄の人々の危機感や、郷土への強い思いを伝える論考やインタビュー、国際的に焦点となっている核兵器については北東アジア非核兵器地帯構想を取り上げています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・グラビア 民主主義のため、そして自主独立の主権のために闘う台湾の人々 ・コラム 九条の碑 【特集】 ・インタビュー 中野晃一さん(上智大学国際教養学部教授) 「カルトと結びついた改憲は許さない」 軍拡競争よりも平和主義に基づいた冷静な議論を ・池田五律(戦争に協力しない!させない!練馬アクション) 国家安全保障戦略が想定する「新しい戦争」 ・三上智恵(映画監督・ジャーナリスト) ノーモア沖縄戦・迫る国土の戦場化 ・岩佐英夫(弁護士) 実施段階に入る「重要土地等調査規制法」の危険性 ・インタビュー 駒込武さん(京都大学教育学研究科教授)/ 張彩薇さん・陳信仲さん(留学生) 「孤立無援で軍事的脅威にさらされている台湾の人々の心境への想像力を!」 ・湯浅一郎(NPO法人ピースデポ代表) 核兵器禁止条約が始動した今こそ、北東アジア非核兵器地帯を ・千田悦子(UNHCR元専門職職員) 日本国憲法(特に第九条)に守られて―海外現場経験からの考察― ・書評 『自衛官と家族の心をまもる 海外派遣によるトラウマ』 ・コラム 軍事費倍増がもたらすもの ・特集解題 【特集外】 ・中村一成(ジャーナリスト) 書く―ありうべき世界のために 《書評》康玲子著『時代の曲がり角で』 ・寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会と学びあう日本市民(2) 安倍銃撃事件と日韓市民社会の展望 ・映画評 「スープとイデオロギー」 ヤン・ヨンヒ 監督 ・書評 『開発との遭遇』 アルトゥーロ・エスコバル著 / 北野収 訳・解題 【連載】 ・康玲子 時代の曲がり角で 第66回 「民主主義よ」 ・西尾幸治(本誌編集員) ラテンアメリカの現在 第11回 チリ、新しい憲法案の完成 ・舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ 気まま(4) ・コミックアジェンダ 第41回 カラオケ行こ! 【挿絵】姜花瑛
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アジェンダ第77号(特集:生存権と公共性をまもる)
¥660
【『アジェンダ』77号(2022年夏号) 特集 生存権と公共性をまもる】 2022年6月15日発行 A5判 定価660円(10%税込) 今号では、長引くコロナ禍によって格差と貧困が一気に広がり、多くの人々の生活が破壊され、命まで奪われてきたことから、「生存権」をキーワードに特集しました。生存権の保障には、必要不可欠な財やサービスの取得を市場だけに委ねるのではなく、公的にも保障することが不可欠です。そうした施策を支える「公共性」を社会の中に再建していくことを訴えています。特に「最後のセーフティネット」としては十分に機能していない生活保護制度を見直し、「最低生活保障」を実現させていくことは喫緊の課題です。またパンデミックで明らかになった脆弱な医療体制の強化も急務です。しかし現状では新自由主義的な政策の基本的な方向性は変わっておらず、それは日本経済のデフレの原因にもなっています。さらに宮城県では水道事業の民営化も始まりましたが、新自由主義からの大転換が必要です。特集以外ではロシア軍によるウクライナ侵攻に関する論考も収録しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・グラビア 「ウトロに生きる、ウトロで出会う」― ウトロ平和祈念館が開館! ・コラム 沖縄の「日本復帰」50年が問うているもの 【特集】 ・岩田 正美(日本女子大学名誉教授) 二一世紀の最低生活保障のために ・伊藤 周平(鹿児島大学教授) コロナ禍における社会保障政策の課題と展望―医療政策を中心に― ・岡野内恵里子(日本ベーシックインカム学会国際担当理事・BIEN終身会員) ポストコロナ ベーシックインカムでより良い未来を ・多々良 哲(命の水を守る市民ネットワーク・みやぎ事務局長) 全国初の水道民営化 その真の狙いとは?―宮城の水道民営化の経過と問題点― ・山家悠紀夫(暮らしと経済研究室) 人々の暮らしを、日本経済を、どう立て直すか ・小田 伸也(アジェンダ会員) 維新とは何ものか?―維新に抗う一大阪府民の考察― ・インタビュー 浜辺友三郎さん(北陸新幹線・京都延伸問題を考える中京のつどい実行委員会) 「北陸新幹線・京都延伸はどうしても必要ですか?」 ・レポート 生活保護基準引き下げの撤回を求める「新・生存権裁判」 ・特集解題 【特集外】 ・寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会と学びあう日本市民(1) ウクライナ危機と非戦・平和憲法 ・川瀬俊治(ジャーナリスト) 韓国の脱原発はどうなったか、どうなるか(下) ・映画評 「牛久」 トーマス・アッシュ 監督・撮影・編集 ・谷野隆(本誌編集員) ロシアのウクライナ軍事侵攻はなぜ起きたのか ・西尾幸治(本誌編集員) 論点 「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻」をどう考えるか 【連載】 ・康玲子 時代の曲がり角で 第65回 ウクライナにおける戦争に反対します ・西尾幸治(本誌編集員) ラテンアメリカの現在 第10回 ロシア軍のウクライナ侵攻への対応 ・大橋さゆり(弁護士) 弁護士Oの何かと忙しい日々 第49回 どこの市役所にもある「生活なんでもお困りごと相談窓口」 ・舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ きまま(3) ・コミックアジェンダ 第40回 ゴールデンカムイ 挿絵 姜花瑛
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アジェンダ第76号(特集:STOP! 原発・気候危機)
¥660
【アジェンダ第76号 特集:STOP! 原発・気候危機】 2022年3月15日発行 A5判 定価660円(10%税込) 世界各地で深刻化する気候危機の中で、「脱炭素」を口実に原発の「復権」を図る動きが欧米を中心に再び広がりつつあります。今号では「原発は気候危機対策には決してなりえない」ことを特集しました。 東電福島第一原発事故から11年、「終わらない原発事故」として、廃炉作業の現状のほか、福島をめぐる状況をインタビューしています。また青森県の核燃サイクル施設や、東電が再稼働を狙う新潟県の柏崎刈羽原発の最近の動きも取り上げました。原子力政策が極めてずさんな態勢のまま、事故の反省も忘れたかのように進められようとしています。 さらに日本との対比で韓国の原発の状況も紹介しています。そして日本のエネルギー基本計画の問題点やCOP26の成果を紹介しながら、原発に依存しない気候危機対策の緊急性を訴え、さらに経済成長主義的な現代社会のあり方そのものを問うています。 グラビア:500回目を迎えた関電京都前 脱原発キンカン行動(写真と文 堀内隆喜) コラム:パンデミックから2年 <特集> ・伴 英幸(原子力資料情報室共同代表) 福島第一原発・廃炉の現状 ・インタビュー 菅野みずえさん(福島県浪江町から兵庫県三木市に避難) 「原発事故=被ばく」なのに「被ばく」を言わない。これはものすごい「棄民」だと思うんです。 ・インタビュー 木幡ますみさん(福島県大熊町町議会議員) 使えない土地に課税するのはおかしい。原発事故と闘うための知識を蓄えて準備を。 ・インタビュー 宗川吉汪さん(京都工芸繊維大学名誉教授) 福島での小児甲状腺がん多発は原発事故による被ばく発症であることは明らかです。 ・山田清彦(核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団 事務局長) 核燃サイクル問題の近況 ・山田秋夫(さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト 事務局) 柏崎刈羽原発をめぐる最近の動き ・レポート 福島原発被ばく労災損害賠償裁判に参加して(6) ・松久保肇(原子力資料情報室 事務局長) 夢と現実 世界の原子力産業の動向 ・【資料】 日本の原発の現況 ・川瀬俊治(ジャーナリスト) 韓国の脱原発はどうなったか、どうなるか(上) ・飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長) 第六次エネルギー基本計画の問題点 ・足立治郎(JACSES) COP26の成果と気候変動対策の今後の展望 ・松久寛(縮小社会研究会) 原発・気候危機と縮小社会 ・レポート アジェンダ・プロジェクト京都 学習講演会 「気候危機を止める大転換! グリーン・ニューディールが世界を動かす」 ・書評 気候危機とグリーン・ニューディールを考えるための本 <特集外> 【寄稿】青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う―12.『現代日韓60年史』を編集しながら― <連載> 康玲子 時代の曲がり角で 第64回 外国人に世論のサポートを コミックアジェンダ 第39回 推しの子
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アジェンダ第75号(特集:レイシズムと入管体制に抗して)
¥660
【アジェンダ第75号 特集:レイシズムと入管体制に抗して】 2021年12月15日発行 A5判 108頁 定価660円(10%税込) 「外国人」・民族的マイノリティに対するさまざまな差別・抑圧-レイシズムと、日本政府によるその制度化・合法化である入管体制の問題を特集しています。 世界における人種差別との闘いの、画期的な到達点である「ダーバン宣言」が出されてから今年で20年、改めてその大きな意義を確認する論考に加え、施行から5年が経過したヘイトスピーチ解消法をめぐる現状や、政府の差別政策を司法も追認するに至った朝鮮学校の「無償化」排除問題、また今春の名古屋入管での被収容者死亡事件に見るように幾度となくくり返される非人道的な入管収容の問題点を取り上げました。 先住権を求めて闘うアイヌとの「出会い」の経験を語っていただいたインタビュー記事のほか、「学知の植民地主義」を鋭く批判する琉球遺骨返還訴訟、沖縄戦犠牲者の遺骨混じりの土砂を基地建設には使わせない意見書運動など、レイシズムと弛まず闘うことの大切さを明らかにしています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【内容】 グラビア 笹の墓標展示館の再生にご協力を! コラム 2021年総選挙 <特集> ・前田 朗(朝鮮大学校講師) 人種平等は見果てぬ夢か?― ダーバン宣言二〇周年と日本の課題 ・さとう大(京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会事務局長) ヘイトスピーチ解消法から5年~日本社会のヘイトの状況を概観する ・千地健太(朝鮮学校に教育補償を!オッケトンムの会・代表) この11年間の朝鮮学校差別 ―「高校無償化」からの排除問題 ・児玉晃一(弁護士) 入管収容の問題をどう改善するか ・山内小夜子(琉球遺骨返還請求訴訟全国連絡会事務局長) 京大よ、還せ!― 琉球遺骨返還等請求訴訟で問われていること ・インタビュー 殿平善彦さん(北大開示文書研究会/一乗寺住職) 「アイヌとの出会いから学んだこと」 ・西尾慧吾(「遺骨で基地を作るな!緊急アクション!」呼び掛け人) 国政の暴走を地方で止める!―「遺骨土砂問題」意見書運動を全国で! ・レポート 来春開館に向けて建設が進むウトロ平和祈念館 ・書評 『アンダーコロナの移民たち』(明石書店) ・特集解題 <特集外> ・青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う ―11.いま 〝平和に生きる権利〟を考える ・書評 『百年の変革 三・一運動からキャンドル革命まで』(法政大学出版局) (評:川瀬俊治(ジャーナリスト)) ・大杉光子(弁護士) 少年法改訂について~一八、一九歳の処遇はどう変わるのか~ ・レポート コロナ禍の下での韓国留学で感じたこと、考えたこと ・映画評 「アイダよ、何処へ?」 <連載> 康玲子 時代の曲がり角で 第63回 一億二〇〇〇万分の一の世論 舘明子(アジェンダ会員) アジェンダ的 つれづれ 気まま(2) 農ある暮らしの作り方 第7回 カゲールさん「私の野草教室の先生の話」 西尾幸治(本誌編集員) ラテンアメリカの現在 第9回 人工妊娠中絶の合法化へ向けた動き コミックアジェンダ 第38回 孤独のグルメ/ワカコ酒
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アジェンダ第74号(特集:「戦争準備」にひた走る自衛隊)
¥660
【アジェンダ第74号 特集:「戦争準備」にひた走る自衛隊】 2021年9月15日発行 A5判 104頁 定価660円(10%税込) 米中対立が欧州諸国やオーストラリアなども巻き込んで激しさを増す中、東アジアの軍事的緊張の最前線に自衛隊が立とうとしています。今号では、中国との間で再び「沖縄戦」を準備するような日米軍事同盟の再編と、自衛隊の「南西シフト」について特集しました。 ミサイル部隊をはじめとする南西諸島への新たな自衛隊配備計画の全体像や、これに反対する現地の取り組みの一つとして石垣島の運動を取り上げたほか、「再び沖縄を戦場にさせない」ための「琉球独立論」についても紹介しました。「南西シフト」に伴って「日米の演習場化」が進む北海道の現状や、長射程ミサイル等の「敵基地攻撃能力」を自衛隊が保有することの問題点についても解説しています。そしてこの地域で始まっている軍拡競争に代わる「東アジア共同体」への展望を、歴史的経緯を振り返りながら考察しています。防衛大学校人権侵害裁判における画期的な勝訴判決の意義も解説しています。 米軍だけでなく他国軍との実動演習は頻繁に行うようになっている自衛隊ですが、今秋には陸自を総動員する大演習も計画されています。総選挙にあたって、安倍―菅政権によって自衛隊の「軍隊化」がどこまで進められてしまったのか、現状を批判的に再認識するうえでもぜひ、お買い求めください。 【内容】 ・巻頭グラビア 自衛隊配備計画に抗う石垣島 <特集> ・小西 誠(軍事ジャーナリスト) ミサイル軍拡競争が始まった琉球弧 ・杉原浩司(武器取引反対ネットワーク代表) 「中国抑止」で進展する「敵基地攻撃能力」保有 ・松島泰勝(龍谷大学経済学部教授) 再び戦場にならないための琉球独立 ・インタビュー 内原英聡さん(石垣市市議会議員) 石垣島自衛隊配備計画の白紙撤回を! ・インタビュー 清末愛砂さん(室蘭工業大学大学院教授) 自衛隊の「南西シフト」の下で日米の「演習場化」が進む北海道 ・インタビュー 木村朗さん(鹿児島大学名誉教授) 「対米従属」から脱却し、「東アジア共同体」の実現をめざそう ・講演会レポート 防衛大学校人権侵害裁判に勝訴して ・特集解題 <特集外> ・青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う (10) ・レポート アジェンダ京都 講演会 日本の「帰化制度」を問う~在日コリアンの国籍と民族から考える~(講師:李洙任さん 龍谷大学名誉教授) ・レポート 7.13武委員長に不当判決! 関生支部への弾圧をはね返そう! <連載> ・康玲子 時代の曲がり角で ・舘明子 アジェンダ的 つれづれ 気まま ・大橋さゆり 弁護士Oの何かと忙しい日々 ・農ある暮らしの作り方 丸野佳代さん ・西尾幸治 ラテンアメリカの現在 ・コミックアジェンダ
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アイリーン・美緒子・スミスさん 講演録 ひとりでもやる! みんなでやるからできる! ―水俣から原発 今までとこれからの課題―
¥300
アイリーン・美緒子・スミスさん 講演録 ひとりでもやる! みんなでやるからできる! ―水俣から原発 今までとこれからの課題― ◆◆◆◆◆◆ このパンフレットは、2019年11月10日にアジェンダ・プロジェクト京都主催で行われた、アイリーン・美緒子・スミスさんの講演録です。 アイリーンさんは、日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれ、日本では友だちの貧しさとの格差を疑問に感じる一方、アメリカの保守王国にある祖父母の家で暮らすようになると、「白人」の中で唯一の東洋人と扱われ、「黒人」である人々が労働するという格差社会を経験しました。大学ではベトナム反戦の座り込みに参加し、フランス留学後、ニューヨークで最初の夫であるフォト・ジャーナリストのユージン・スミスさんと出会い、水俣に行って、写真撮影を通し水俣病の責任を問い、のち海外の水銀被害者と繋げます。その後アメリカのスリーマイル原発事故に遭遇して、反原発運動に取り組んでいきます。 <私たち一人ひとりが持っている力を集めて活かすのが運動><市民運動の成果は見えにくいけれども、女性の参政権も、原発の新規建設が進まなかったのも、最低賃金が少しでも上がっていることも、誰かが頑張ってきたことの恩恵を私たちは受けている>・・・アイリーンさんのお話は、なんだかとてもあたたかく、私たちの地道な運動を勇気づけてくれます。ぜひご一読ください。 ◆◆◆◆◆◆ 【目次】 はじめに 市民運動の面白さと大きな意義 私たちは誰かの恩恵を受けている 私のバックグラウンド ユージン・スミスとの出会い 水俣で学んだこと 第一次訴訟の勝訴判決 水俣で知った「全体像を見ること」の大切さ スリーマイル原発事故で反原発運動に 美浜2号機の細管破断事故 関電MOX燃料不正問題 プルサーマル計画を止めた刈羽村の住民投票 大飯原発の活断層問題 避難計画をめぐって気付いたこと みんなを守るために民主主義が大事 ◆◆◆◆◆◆ 発行:アジェンダ・プロジェクト 発行日:2021年6月15日 A5版 28ページ 簡易版パンフレット 定価300円(税込)
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アジェンダ第73号(特集:なぜ女性差別はなくならないのか)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2021年夏号です。 【特集:なぜ女性差別はなくならないのか】 グラビア 戦争からさらに遠くなった世代へ ひめゆり平和祈念資料館がリニューアルオープン コラム 責任の果たし方 【特集】 ●山崎摩耶(クオータ制を推進する会・元衆議院議員) 政治の場におけるジェンダー平等の現状と展望 ●竹信三恵子(ジャーナリスト) コロナ禍で女性たちに何が起きたか~「夫セーフティネット」の闇~ ●杉浦浩美(埼玉学園大学大学院准教授) なぜマタニティ・ハラスメントはなくならないのか ●インタビュー 周藤由美子さん(性暴力禁止法をつくろうネットワーク共同代表) 「不同意性交を犯罪に!」 ●インタビュー 佐藤倫子さん(医学部入試における女性差別対策弁護団 事務局/弁護士) 「医学部入試における女性差別は絶対に許さない!」 ●書評『女性のいない民主主義』 前田健太郎著 岩波新書 2019年 ●書評『なぜ女性管理職は少ないのか 女性の昇進を妨げる要因を考える』 大沢真知子〔編著〕 日本女子大学現代女性キャリア研究所〔編〕 青弓社 2019年 ●動画紹介「セーフアボーションデー 堕胎罪なくそ!」 ●映画紹介「SNS~少女たちの10日間~」 監督:バーラ・ハルポヴァー ヴィート・クルサーク 2020年 チェコ ●「森発言」を改めて検証する~特集解題にかえて~ 【特集外】 ●寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う ― 9.キャンドル革命と三つのオリンピック ●ヴィクトリア・アブ=カリル(京都大学博士研究員) ヴァネッサ・アブ=カリル(神戸大学大学院国際協力研究科博士課程候補生) 個人健康データ―可能性、課題、及び規制について 【連載】 ●康玲子 時代の曲がり角で 第61回 入管法改定をめぐって ●コミックアジェンダ 第36回 正直不動産 ●シリーズ 農ある暮らしの作り方 第5回 カゲールさん(アジェンダ会員)「山を開墾し、自分の家をセルフビルドしている友達の話」 ●舘明子(アジェンダ会員) Meikoのドレスデン滞在記(9) ●西尾幸治(本誌編集員) ラテンアメリカの現在 第7回 キューバ、経済的苦境の中の党大会 ●大橋さゆり(弁護士) 弁護士Oの何かと忙しい日々 第47回 マイブーム、あれこれ 2021年6月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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日韓関係の危機をどう乗り越えるか? ー植民地支配責任のとりかたー
¥660
日韓関係の危機をどう乗り越えるか? ー植民地支配責任のとりかたー 著者 戸塚悦朗 2021年4月25日 発行 A5判 70ページ 定価660円(本体600円+税10%) 【本書について】 今、日本国内では、2018年の韓国大法院の判決以降、植民地期の徴用工や「慰安婦」制度被害者への賠償の問題をめぐって、1965年の日韓請求権協定の文言にのみ問題を矮小化し、「韓国の国際法違反」を批判する言説がまかりとおっています。日韓両政府の対立が深まる中、まるで被害加害関係が逆転したかのような歪な現状に対して、1910年の「韓国併合条約」や、安重根裁判の管轄権の正当性・合法性にかかわる1905年の「保護条約」に著者は着目。国際法を含めた長年の研究により、この「保護条約」が存在しなかったことを明らかにしました。本書では、日本社会に朝鮮植民地支配の本質について、広く問題提起すべく、この事実に関してわかりやすく解説しています。 「最悪」とも評される今日の日韓関係の改善のためには、韓国大法院判決が示した日本の朝鮮植民地支配の「不法性」の問題に、日本政府と日本の社会が真摯に向き合うことが不可欠なことを明らかにしています。 【目次】 はじめに 第1章 日韓関係の危機の真因 本来は民間の民事事件/安倍首相の真意/理解できない謎/国会で起きたこと 第2章 植民地支配責任とは? 大法院判決の主柱/日本政府の立場 第3章 言葉の魔法? 「不法な植民支配」判断の重要性/論点のすり替え 第4章 植民地支配が「不法」なワケは? <1905年11月17日付の「日韓協約」は存在しない>/この研究の派生効果 第5章 記録(記憶)が消えてゆく 歴代政権の歴史認識の深化/安倍政権の植民地支配に対する沈黙/ 菅直人首相談話(2010年)はどこへ?/歴史の忘却の時代と菅義偉政権/ それではどうすべきなのか? 第6章 過去を未来につなぐには 「記憶・責任・未来」基金/過去を未来に引き継ぐ思想の共有/日本の潜在力への期待/あらたなアプローチ/安重根義軍参謀中将の遺墨との出会い/石碑が問いかけているもの/安倍晋三首相による戦後70周年談話(2015年)/応答責任を果たす/持つべき心構えとは? あとがき 資料
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福祉の仕事で35年働き 東電の原発事故で人生が変わってしまった 菅野みずえさんのお話
¥1,320
インタビュアー:アイリーン・美緒子・スミス 企画:グリーン・アクション 発行:アジェンダ・プロジェクト 発売:星雲社 発行日:2021年3月11日 A5版 100ページ 1320円(定価1200円+税10%) 福島県浪江町に住み長年福祉の仕事をされていた菅野みずえさんは、2011年3月11日の東電の福島第一原発事故によって、被ばくと避難を強いられ、現在も兵庫県で避難生活を余儀なくされています。 みずえさんの家のある地域は、強い汚染のため、今も帰還困難区域です。みずえさんは原発事故によってどんな体験をしたのか、どんな症状が出たのか、原発事故で避難するとはどのようなことなのか。本書はアイリーン・美緒子・スミスさんが丁寧に聞き取った貴重な記録です。 「皆さんはあの3月10日に続く今日を生きている。でも私たちは、あの3月11日を踏み越えて全く違った今日を生きている。原発賛成でも反対でも被ばくは関係がない。みんな被ばくするの。原発賛成の人もこの被ばくの話を聞いてほしい。」(菅野みずえ) ・・・・・・・・・ 【内容】 ・・・・・・・・・ まえがきにかえて アイリーン・美緒子・スミス <3・11前後のこと> ・福島県浪江町の津島に住んでいた ・大熊町の包括支援センターで福祉士として働いていた ・東日本大震災・東電福島第一原発事故の前後のこと ・3月11日の夜、稲妻のように地割れした道を運転して浪江に戻った ・耐震リフォームしたばかりの家は地震には持ちこたえたが…… ・3月12日の朝から津島にどんどん人が避難してきた ・白い防護服の2人が「頼む、逃げてくれ」 ・もう放射能は降っていた ・ナウシカの映画に出てくるガスマスクみたいだ ここはやばい ◆ 資料 写真 ・頭の中にチェルノブイリの原発事故がよぎる ・12日 避難者を乗せたバスが何台も公民館に到着 <さまざまな症状> ・皮膚がパリパリになって、笑うと唇が割けて血が飛び出した ・金属のような臭いや味がした ・お腹の痛くない下痢が続いた ・突き刺さるような皮膚の痛みを感じた ・ひどい口内炎になった ・どのくらい被ばくしたのかわからない <原発事故で避難するということ> ・15日の朝に2時間で全町避難 ・国からも、他の人たちからも、私たちは棄てられたと思った ◆ コラム 人は人に支えられて前向きになれる ・郡山でスクリーニングに3時間並び、そこで何人もの人が体調不良に ・放射能測定器の針が10万cpm を超えて振り切れた ・県はスクリーニングの記録を残さなかった ・「あなたたちが逃げてくるから汚染が広がった」と言われた ・犬の松子が亡くなったこと 2016年6月のインタビューを終えて 菅野 みずえ 2016年以降の4年近くのみずえさんのこと 藤井 悦子 おわりに
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アジェンダ第72号(特集:東電福島第一原発事故から10年)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2021年春号です。 【特集:東電福島第一原発事故から10年】 今号の特集は「東電福島第一原発事故から10年」。東京電力福島第一原発事故から10年がたった福島と、日本の原発をめぐる状況を特集しました。 「原発安全神話」に代わる「放射能安全神話」が広がる福島の現状について、福島在住の5名の方にインタビューしました。市民による放射能測定活動や、汚染木材を燃料にしたバイオマス発電所問題、事故の教訓を伝えていく取り組みなど、この10年を振り返っての福島での活動やその想い、放射能を拡散させるような政策を今も推進する国や県の問題などを語っていただき、誌面の許す限り掲載させていただきました。また、すでに行き詰まりが明白な原発に今なおしがみつく「原子力ムラ」の姿について、福島第一の廃炉作業、六ヶ所再処理工場、東日本大震災で被災した女川原発再稼働の動き、北海道の核のゴミ最終処分場問題、関電原発マネー不正還流問題、容量市場問題などを各論文で取り上げて解説しています。同時に、各地で続けられている取り組みを紹介し脱原発運動のさらなる前進を訴えました。資料としては、京都地裁での大飯原発差止訴訟原告団の事務局長をされている吉田明生さんに全国の原発関連裁判一覧表を作成していただき、収録しました。 インタビューを受けていただいたみなさま、また原稿を寄せていただいたみなさまのご協力のおかげで、充実した内容にすることができました。ぜひ多くのみなさまにご購入をお願いいたします。また、本誌の宣伝にご協力いただけるとありがたいです。 よろしくお願いいたします。 【72号の内容】 グラビア 東電福島第一原発事故から10年 コラム 五輪は誰のため? <特集> ●東電の原発事故から10年 福島の今 インタビュー ・大河原さき(ひだんれん 事務局長) 放射能安全神話にとりこまれないで ・千葉由美(いわきの初期被曝を追及するママの会 代表) 放射能測定活動を続けて子どもたちの健康を守る ・鈴木真理(NPOはっぴーあいらんど☆ネットワーク 代表) 今を見つめて 未来を考える ・和田央子(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会) 木質バイオマス発電、汚染土壌再利用、イノベーション・コースト構想… 福島を「プルートピア」にさせない ・佐々木慶子(フクシマ・アクション・プロジェクト 共同代表) 命より経済優先で原発を作りだしてしまった「男性中心主義」の意識と社会構造の改革が必要 ●伴英幸(原子力資料情報室共同代表) 福島第一原発の廃炉に向けた取り組みの現状 ●山田清彦(核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団 事務局長) 破綻した核燃サイクルを止めよう ●舘脇章宏(みやぎ脱原発・風の会) 民意を無視した女川原発2号機の「地元同意」は許されない! 2021年を、再稼働を止める一年にしよう ●久世薫嗣(核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会 代表) 核のゴミ最終処分場反対!―北海道幌延町・寿都町・神恵内村― ●松久保肇(原子力資料情報室 事務局長) 電力の寡占構造を強化する容量市場 ●末田一秀(関電原発マネー不正還流を告発する会共同代表世話人) 関電原発マネー問題の現状と今後の展開について ●インタビュー アイリーン・美緒子・スミス 大阪地裁の大飯原発3・4号機設置許可取り消し判決に寄せて ●レポート 1・24 関電よ 老朽原発うごかすな! 大集会 ●レポート 福島原発被ばく労災損害賠償裁判に参加して(5) ●<資料> 全国の原発関連裁判一覧表(作成 吉田明生) <特集外> ●寄稿 青柳純一(金起林記念会共同代表・翻訳家) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う ―8.コロナ禍中、「平和的生存権」をめぐる雑感― ●映画評 オフィシャル・シークレット <連載> ・康玲子 時代の曲がり角で ・コミックアジェンダ 2021年3月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料) <お詫びと訂正> 今号におきまして、編集部による誤記等がありましたので、下記のように訂正いたします。大変申し訳ありません。(2021年3月23日) ・グラビア p1 キャプション 「長福島県庁」→「福島県庁」 ・グラビア p2 写真2枚目キャプション 「二〇二一年一七日」→「二〇二一年一月七日」 ・本文 p12 下段 13, 14行目 「50m㏜」「100m㏜」→「50μ㏜」「100μ㏜」 ・本文 p61 上段3行目 「国内では製造出来ていない」→「現在国内では製造出来ていない」 (※「再処理工場の営業運転ができていないため、現在国内ではガラス固化体の製造が出来ていない」という意味でしたが、過去に東海村と六ヶ所村の再処理工場でのガラス固化体の製造実績があるため、訂正させていただきました。)
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アジェンダ第71号(特集:どう防ぐ? 豪雨災害)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2020年冬号です。 【特集:どう防ぐ? 豪雨災害】 気候危機の深刻化に伴って「数十年に一度」と形容されるような豪雨が毎年のように列島各地を襲い、大規模な土石流や土砂崩れ、水害が広がる光景は珍しいものではなくなっている。突然、私たちの生活を一変させてしまう豪雨災害をどうすれば防げるのか? 今号では、ダムや堤防に頼ってきた河川の治水のあり方の限界とそれに代わる方策を提示したほか、自治体にできる治水・防災対策や、日本の災害対策法制の中でも問題の多い被災者支援法制の現状と、それに代わる「被災者総合支援法案」を紹介している。 また都市型水害に対応する東京都の浸水対策の現状と課題に関するインタビュー記事や、京都市市民防災センターで行っている疑似災害を体験するプログラムのレポートも収録。資料として近年の日本における主な豪雨災害を一覧表にした。「時代の曲がり角で」、「ラテンアメリカの現在」、「韓国市民社会に学び、現代日本を思う」などの連載記事も掲載。 <71号の内容> ●グラビア 石木ダム・強制収用の地に生きる (※冊子の表紙と目次の「収用」の表記を誤って「収容」としてしまいました。正しくは「収用」です。申し訳ありません。冊子には正誤表を入れさせていただきます。) ●コラム ダムを考える~表紙の写真・日吉ダム ●大熊孝(新潟大学名誉教授) 繰り返される豪雨災害、治水をどう改めるべきか~2020年7月球磨川水害から考える~ ●伊藤久雄(認定NPO法人まちぽっと理事) 自治体の治水・防災対策―地域からできることを考える ●レポート 集中豪雨による都市型水害―東京都の浸水対策について ●津久井進(弁護士) 日本の災害対策法制について ●<解説> 土砂災害について ●レポート 京都市市民防災センター「体験プログラム」 ●特集解題 <資料> 2013年以降の主な豪雨災害 <特集外> ●青柳純一(金起林記念会共同代表・翻訳家) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う(7) 2021年、今後の南北関係と日本 ●書評 『アイヌの権利とは何か 新法・象徴空間・東京五輪と先住民族』 ●映画評 「娘は戦場で生まれた」 ワアド・アルカティーブ/エドワード・ワッツ監督 2019年 イギリス・シリア ●レポート 連帯ユニオン関生支部への労働組合つぶし大弾圧を許さない! 11・24集会 <連載> 時代の曲がり角で Meikoのドレスデン滞在記(8) 弁護士Oの何かと忙しい日々 ラテンアメリカの現在 コミックアジェンダ シリーズ 農ある暮らしの作り方 2020年12月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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沖縄戦に動員された朝鮮人 ―軍人・軍属を中心にして―
¥1,200
沖縄戦に動員された朝鮮人-軍人・軍属を中心にしてー 沖本富貴子 編著 本冊子の特徴は、これまで部分的に明らかにされてきた沖縄戦における朝鮮人に関して、沖縄戦全体の中に位置づけ直し、その全体像を浮かび上がらせたことにあります。徴用された当事者の証言や住民の証言、さらには日本軍の陣中日誌、留守名簿等の史料を総合的に検証し、その実態をあきらかにしています。視覚的にもパネル形式となっていて、分かりやすいものとなっています。 【本書の構成】 第1章 植民地朝鮮から沖縄へ 第2章 特設水上勤務隊と港湾作業 第3章 陣地構築と各地の朝鮮人 第4章 地上戦のはじまり 慶良間諸島 宮古・八重山 第5章 米軍の本島上陸と戦場の朝鮮人 第6章 沖縄戦の終焉と帰還/残された課題 〈資料編〉沖縄県にある朝鮮人関係追悼碑 平和の礎 刻銘者 韓国人慰霊塔の建立過程について 成田千尋 〈編著者紹介〉 沖本富貴子(おきもと ふきこ) 沖縄大学地域研究所特別研究員 本部町健堅の遺骨を故郷に帰す会共同代表 沖縄恨之碑の会会員 2020年9月7日発行 A4判 60ページ 定価1200円
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アジェンダ第70号(特集:感染症と向き合う社会)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2020年秋号です。 【特集:感染症と向き合う社会】 ・山家悠紀夫(暮らしと経済研究室) この不況をどう見るか、どう対応するか ・内田 聖子(NPO法人アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表) スーパーシティ法の問題点 ・二橋芙紗子(京都府保険医協会 政策部会事務局主任) 新型コロナ感染症に対応できる医療体制をどう整備すべきか ・小島 美里(特定非営利活動法人 暮らしネット・えん 代表理事) 新型ウイルス感染症拡大と介護保険20年 ・谷野 隆(本誌編集員) パンデミックで変わる労働の現場 ・松久 寛(縮小社会研究会 代表理事) 衣食住は足りている ─ 一〇年で化石燃料半減試案 ─ ・レポート アジェンダ京都主催オンライン講演会 「社会連帯経済としてのベーシックインカム」 講師 山森亮さん(同志社大学) ・書評 『5Gクライシス』 (緑風出版) ・コラム 「監視国家」と「監視資本主義」に必要とされるもの 【特集外記事】 ・青柳 純一(翻訳家・金起林記念会共同代表) 韓国市民社会に学び、現代日本を思う ―6.コロナ災禍、戦後75年目の夏― ・映画評 「マルモイ ことばあつめ」 オム・ユナ脚本&監督 2019年 韓国 【連載】 ・時代の曲がり角で ・Meikoのドレスデン滞在記 ・弁護士Oの何かと忙しい日々 ・ラテンアメリカの現在 ・コミックアジェンダ ・シリーズ 農ある暮らしの作り方 2020年9月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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アジェンダ第69号(特集:STOP! 気候危機)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2020年夏号です。 近年、熱波、大型ハリケーン・台風の発生、海面水位の上昇、森林火災など、「気候危機」、「気候非常事態」と言われる極端な気象と、それによる気象災害が世界各地で頻発しています。日本でも昨年、一昨年の大規模な風水害は記憶に新しく、今年の夏も被害が懸念されます。 今号の特集では、こうした気候変動問題に取り組んでこられたNGOの方々に、気候危機の現状と、その原因である温室効果ガスを削減するための取り組みである昨年のCOP25の報告や、日本政府に向けた提言について、寄稿いただいています。同時に、海洋汚染とともに気候危機をも助長しているプラスチック問題についても取り上げています。 また、この間で世界中に急速に蔓延した新型コロナウイルス感染症について、これまでにわかってきたことをまとめ、安倍政権の対応についても、本誌編集部で検証を試みました。その他、<連載>記事も充実しています。 【特集:STOP! 気候危機】 <特集> ・高橋 英恵(国際環境NGO Foe Japan) 「世界で顕在化する気候危機、求められる気候正義」 ・伊与田昌慶(気候ネットワーク主任研究員) 「COP25から考える日本の気候変動対策の課題」 ・足立 治郎(「環境・持続社会」研究センター(JACSES)事務局長) 「地球規模での気候危機解決のための日本政府への提言 ~世界の全温室効果ガス大幅削減と貧困層・脆弱層を取り残さない適応策強化のために~」 ・渡邊 睦美(グリーンピース・ジャパン プラスチック問題担当) 「プラスチック問題と気候危機、2Rが解決の鍵」 ・「新型コロナウイルスのパンデミックに向き合う」(本誌編集部) <その他記事・連載> ・青柳 純一(翻訳家・金起林記念会共同代表) 「韓国市民社会に学び、現代日本を思う―5.コロナ19事態下で韓国総選挙後を読む」 ・時代の曲がり角で ・弁護士Oの何かと忙しい日々 ・Meikoのドレスデン滞在記 ・ラテンアメリカの現在 ・農ある暮らしの作り方 ・コミックアジェンダ など 2020年6月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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福井漻子さん講演録 『本当に美しいもの、いいものを次世代に ―私の戦争・戦後体験から―』
¥300
アジェンダ・プロジェクト京都が主催した「どうする?憲法 パネル展」(2019年5月1日~5日 於 ひと・まち交流館京都)の関連企画として、5月4日に開催した福井漻子(ふくい きよこ)さんの戦争・戦後体験のお話を、アジェンダ・プロジェクトの責任で編集・発行しました。福井さんは現在、「Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会」の事務局や、京都駅前の関西電力京都支店前でのキンカン行動でも、熱心に活動をしておられます。苦しい戦中・戦後の時代においても、母親から「本当にいいもの」を与えられたことがその後の人生に大きな励みとなったこと、だからこそ「戦争世代の責任」として、次世代に「美しいもの、いいもの」を伝えていきたい、そうした強い思いが伝わってきます。ぜひご一読ください。 <目次> 米軍✕バンドレーダー基地とお墓 私の子ども時代 親から子へ伝えるもの 本好きだった母の影響 「さかなクン」のお母さんのこと 『農民兵士の手紙』 劇団「新制作座」との出会い 京都に移ってから レイチェル・カーソンのこと 戦争世代の責任として A5判 20ページ 定価 300円 2020年3月15日発行
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アジェンダ第68号(特集:もう原発は終わりにしよう!)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2020年春号です。 今号では、福島事故から9年を迎え、改めて原発を巡る日本の状況を特集しています。新型コロナの感染拡大の影響で予定していた福島取材はできませんでしたが、ひだんれんの武藤類子さんにご協力をいただいた電話インタビューを巻頭に掲載しています。 そのほか、紙数の制限もあるので、原発にかかわるすべてのテーマを取り上げることはできませんでしたが、福島第一原発の現状、東電刑事裁判と一審不当判決、国の原子力政策の根幹とされてきた核燃料サイクル政策の破たん、新定期点検制度問題、関電原発マネー不正還流問題等、現状を整理するうえでもこの一年の重要で特徴的な動きは取り上げることができたように思います。 また福島に住む人々や避難者をめぐる問題については、今号ではあまり誌面を割けませんでしたが、昨秋にアジェンダから発行した菅野みずえさんの講演録パンフレット(2019年11月発行)を合わせてお読みいただければと思います。 【特集:もう原発は終わりにしよう!】 インタビュー 武藤類子さん(福島原発告訴団団長/ひだんれん共同代表) 「「福島はオリンピックどごでねぇ」 東電刑事裁判不当判決を許さず、私たちは声をあげ続ける」 事故から九年、廃炉作業が抱える困難 /伴 英幸(原子力資料情報室共同代表) 核燃料サイクル政策破たんについて /山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団 事務局長) 原発推進の腐敗した実態を白日のものとする関電工事代金還流事件 /海渡雄一(告発弁護団) 玄海原発 3・11をはさんで四つの裁判闘争 /石丸初美(玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会 代表) 四月施行の「新検査制度」は原発重大事故の危険を引き寄せる /長沢啓行(若狭ネット資料室長) 今、なぜ石炭火力が問題なのか? /山本 元(NPO法人気候ネットワーク主任研究員) レポート 高浜4号炉再稼働阻止現地行動および「老朽原発動かすな!」高浜町申し入れ行動 レポート 福島原発被ばく労災損害賠償裁判に参加して(4) レポート 女川2号炉の再稼働審査などを問う! 院内ヒアリング集会 など 2020年3月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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アジェンダ第67号(特集:日本と韓国 ―気付くべき過去と築くべき未来)
¥660
社会問題を考える総合雑誌「アジェンダ」2019年冬号です。 今号では日韓関係を特集しています。韓国元徴用工大法院判決への対応をはじめ、安倍政権の文在寅政権を敵視する対応によって、今夏以降、日韓関係は「最悪」とも言われるような状況に陥っています。 それに対して今号では、植民地期だけでなく、戦後の日韓関係の歴史を「具体的」に知ること、そして在日コリアンや、キャンドル革命を成し遂げた韓国の市民が、今の状況をどのように考えているのかを知ることに重点を置きました。紙数の都合でもちろん網羅的に取り上げることはできませんでしたが、私たちがこの問題を考える基本的な視点と、そのための知識を得られるものになったと思っています。合わせて、<資料>として、請求権協定や大法院判決の抜粋も掲載しています。 また、特集外では、ピースデポの湯浅一郎さんに、トランプ政権が検討している新型中距離ミサイルのアジア配備の問題についても解説していただいています。 【特集:日本と韓国 ―気付くべき過去と築くべき未来】 <インタビュー>郭辰雄さん 「ポスト冷戦期を迎える東アジアでの日本のあり方を考えてほしい」 内海愛子「軋む日韓関係の中で 市民は対話・交流を続ける」 梁澄子『日本社会に問われているのは、「歴史を直視し、事実を認めること」』 竹内康人「韓国大法院徴用工判決Q&A」 書評 『「徴用工問題」とは何か? 韓国大法院判決が問うもの』 青柳純一『韓国市民社会に学び、現代日本を思う―「日韓経済抗争」の現状と展望』 書評 『82年生まれ、キム・ジヨン』 金英丸「東アジアの平和を創る道を拓きましょう! ―ソウルから日本の市民へのメッセージ―」 レポート 松田舞「8月に韓国を訪ねて」 レポート 第27回「詩人尹東柱の想いを今につなぐつどい」 レポート 朝鮮幼稚園はずしにNO!11・2全国集会&パレード 資料 日韓請求権協定・韓国元徴用工大法院判決ほか など 2019年12月15日発行 1冊600円(税別) 送料200円(税込で総額5500円以上お買い上げの場合は送料無料)
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菅野みずえさん講演録 原発事故で失った「豊かな暮らし」
¥300
<菅野みずえさん講演録> 原発事故で失った「豊かな暮らし」 2019年6月にアジェンダ・プロジェクト京都が主催した学習講演会での菅野みずえさん(浪江町から兵庫県三木市に避難)の講演と、その後の質疑応答をまとめて、パンフレットにしました。 原発事故がそれまであった日常の「豊かさ」を、一瞬にして奪い去ってしまったその犯罪性とともに、まだ今も続いている私たちの「日常」を守っていくためにも、全ての原発を一刻も早く廃炉にしなければならないことを強く思わされる一冊です。 2019年11月1日発行 A5判 28頁 定価 300円